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血友病と薬害エイズ1997.3.12

エイズ感染の危険性を知りながら非加熱血液製剤を血友病患者に投与し続けたとして、大学教授と厚生省の役人が逮捕、起訴されその初公判が先日行われた。製薬会社との癒着も指摘され、日本中が「薬害エイズ」ブームになった観がある。

が、ここで疑問がある。どうして血友病患者はアメリカ製の血液製剤を投与されたのだろうか。なぜ、国産の血液製剤はなかったのだろうか。

答えは一つ。日本には原料となる血液そのものが不足していて、製剤を輸入するほかなかったのだ。そしてアメリカでは、血を売って生活するような底辺生活者から血液が採取され、エイズウィルス入りの血液製剤が出来てしまったのだ。

つまり、血液を完全に自給できる態勢が日本にあれば、ひょっとしたら「薬害」は起こらなかったのかも知れないということだ。なぜ、こうした見地からの報道はされないのだろう。

そもそも、この事件がクローズアップされる以前に我々は、「血友病」という名前とその症状を知っていたか。
どれだけの患者がいてどのように苦しんでいるかを世間に知らしめようとした報道はかつてあったか。
我々は献血をしたことがあるか。
血が人工的にはつくれないことを知っているか。

報道に踊らされて役所や医者を責める前に、我々は自分自身に問いかけるべきことがあるのではないだろうか。

 
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