【更新終了】私見ながら、日頃の考えをまとめてみました。
現在はブログでショート・コラムを不定期に書いています。
Opinions
祝日について考える
祝日について考える1997.2.13. 昨年の夏、フランスを旅行した。ドイツ国境の街、ストラスブールに着いてふと気づいた。平日なのに、デパートはおろか郵便局に至るまで、ことごとくお店が閉まっていたのである。街の人に聞いて…
プロスト・グランプリ
プロスト・グランプリ1997.2.17. アラン・プロストと言えば、いまやフランスの百科事典にもその名が載るほどに有名な元F1レーサーである。現役時代には毎年「パリ・マッチ」誌の選ぶ「最も活躍した有名人」にその名を刻み、…
劣化ウランと沖縄
劣化ウランと沖縄1997.2.23. 先日、沖縄で米軍が劣化ウランを積んだ模擬弾を誤射していたことが発覚したが、劣化ウランとはそんなに騒がれるものなのだろうか。 あまり知られていないことだが、ジャンボ機には劣化ウランが搭…
憲法第一条
憲法第一条1997.3.2. 先日、ある大学の法学部に通う友人に「憲法第九条」に何が書かれているか聞いてみた。友人はしたり顔で「戦争の放棄」であると答えた。それならばと、「憲法第一条」に話題を変えてみた。すると一転相手は…
血友病と薬害エイズ
血友病と薬害エイズ1997.3.12. エイズ感染の危険性を知りながら非加熱血液製剤を血友病患者に投与し続けたとして、大学教授と厚生省の役人が逮捕、起訴されその初公判が先日行われた。製薬会社との癒着も指摘され、日本中が「…
死刑の存在理由
死刑の存在理由1997.4.25. 「コブラ」という映画を御存知だろうか。この映画の冒頭、スーパーマーケットに強盗が入って、機関銃を乱射して無差別殺戮を起こす。そこに、シルベスタ=スタローン扮するコブラ刑事が颯爽と現れ、…
歴史認識と教科書問題
歴史認識と教科書問題1997.10.3. 筆者は2年前に、韓国のテレビ局の取材を受けたことがある。友人と靖国神社を参拝していると、国営KBS放送がカメラを向けてきたのだ。先方は、日本特派員と思しき若い女性とジャーナリスト…
ベルギー人と日本人
ベルギー人と日本人1997.11.16. ご存じの方も多かろうと思うが、ベルギーは日本と同じく立憲君主制で、ベルギー王室は日本の皇室とも親交が深い。 先日、ベルギー人の友達と話していて、王室の話題になった。 「王室を尊敬…
ひとの親
ひとの親1997.12.23. きょう12月23日は、天皇陛下の64回目のお誕生日であった。異国の地にいても一般参賀の模様の一部はインターネットを通じて見ることが出来た。全く便利な世の中になったものだ。 ところで、これは…
マッキントッシュ
マッキントッシュ1998.2.20. 1984年、アップル・コンピュータはマッキントッシュ第1号機のコマーシャル・フィルムで、ビッグブルーの愛称を持つIBMを独裁者ビッグブラザーに見たてて「マックがあればジョージ=オーウ…
ボランティアと個人主義(前編)
ボランティアと個人主義(前編)1998.2.28. 筆者がいま住んでいる町には、ふつうのアパートのほかに、トイレや風呂場、台所を共用して何人かで共同生活を営むコットと呼ばれる住居がある。先日、ベルギー人の友達に招かれ、あ…
ボランティアと個人主義(後編)
ボランティアと個人主義(後編)1998.3.1. 車椅子の学生を仲間がごく当然のように支援している光景に、筆者は少なからぬ感銘を覚えたものだ。と同時に、ボランティアとは何なのかということについても考えさせられた。 とかく…
ハロー・アゲイン
ハロー・アゲイン1998.9.9. コンピュータひとつにこれだけワクワクさせられるのはいつ以来だろうか? 去る8月27日、アップルの新型機種、”iMac”が日本でも発売された。モニタ一体型のスケル…
軍隊の存在理由
軍隊の存在理由1998.5.3. 昨年9月以来、何度かパリを訪れたが、観光名所と呼ばれる場所という場所に、CRS(機動隊)の姿があるのが印象的だった。そして、国際列車の発着する北駅や、繁華街レアールでは、すごい光景を眼に…
嵐を呼ぶ男
嵐を呼ぶ男1999.3.15. かねて噂されていた通り、作家で元衆議院議員の石原慎太郎氏が東京都知事選に出馬を表明した。世間的には裕次郎の兄貴という印象しかないのかも知れないが、盛田昭夫氏との共著『「NO」と言える日本』…
平等とは
平等とは2000.1.31. 筆者が大学で受講していた仏作文の授業では、毎回先生がテーマを決め、それに沿った自分の考えをフランス語でまとめなければならなかった。最後の授業でのテーマは、「パリテ」、すなわち政党は国会議員の…